いきなりですが、システムエンジニアと言えば、どれくらいの年収を想像しますか?低収入?高収入?
もちろん、会社の規模、経験年数やスキルによって大きく変わってきます。
この記事では、大手SIer企業でシステムエンジニアとして10年間働いた、私の実際の年収を公開しますので、最後までお付き合いください。
エンジニア歴10年、私の実際の年収
前提として、私の経歴はこんな感じです。
- 2014年に大手SIerに新卒で入社
- エンジニア歴10年(現在11年目)
- 一般社員(役職は無し)
では、実際の年収を公開したいと思います。
エンジニア10年目の年収
この記事の結論、私の10年目の年収は、
1,015万円
になります。
これは残業代、ボーナス込みの金額です。
皆さんの想像と比べて、どうでしたか?
意外と高くないですか?
入社から現在までの年収の推移
次に、新卒入社から現在までの10年間、年収の推移はこんな感じ。また、年ごとの残業時間(年間)も合わせて載せてみます。
社会人年数 | 年収 | 年間残業 |
---|---|---|
2014年:1年目 | 546万円 | 497時間 |
2015年:2年目 | 603万円 | 504時間 |
2016年:3年目 | 578万円 | 429時間 |
2017年:4年目 | 645万円 | 526時間 |
2018年:5年目 | 627万円 | 390時間 |
2019年:6年目 | 685万円 | 358時間 |
2020年:7年目 | 717万円 | 391時間 |
2021年:8年目 | 834万円 | 352時間 |
2022年:9年目 | 895万円 | 339時間 |
2023年;10年目 | 1,015万円 | 358時間 |
システムエンジニアという職業柄、残業が多くなりやすいのもありますが、世間の社会人10年目の年収としては多い方なのかなと思います。
では、この金額が、日本の平均年収や、IT業界の中で比較したとき、どれくらいなのでしょうか?
日本の平均年収と比べてみる
年齢・性別で見たとき
国税庁の令和4年分 民間給与実態統計調査[※1]によると、日本の平均年収は年齢・性別で以下のようになります。
年齢 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
20代 | 344万円 | 262万円 |
30代 | 474万円 | 377万円 |
40代 | 542万円 | 426万円 |
50代 | 612万円 | 424万円 |
60代 | 721万円 | 424万円 |
30代・男性の平均が474万円であるので、私の年収は同世代よりは高いことが分かります。
IT業界・30代・男性で見たとき
次に、dodaの平均年収ランキング(職種・職業別)[※2]で、IT業界・30代・男性(≒私と近い境遇)の平均年収を見てみます。
IT業界内の職種 | 30代年収 |
---|---|
プロジェクトマネージャー | 683万円 |
ITコンサルタント | 655万円 |
研究開発 | 628万円 |
IT営業(プリセールス) | 576万円 |
IT戦略/システム企画 | 532万円 |
やっぱり一番高いのが、プロジェクトマネージャーでしたが、それでも平均683万円。
私は特に役職もなく、ただの一般社員ですが、ここに記載された同年代の年収よりも3~400万円ほど高いです。
有名SIer企業・システムエンジニアの平均年収
最後に有名企業のシステムエンジニアの年収も見ていきましょう。以下は、国内SIer企業・エンジニア職の20代・30代の平均年収です。
企業名 | 20代平均 | 30代平均 |
---|---|---|
野村総合研究所 | 673万円 | 957万円 |
アクセンチュア | 650万円 | 887万円 |
NTTデータ | 596万円 | 796万円 |
富士通 | 597万円 | 779万円 |
大塚商会 | 585万円 | 762万円 |
NEC | 571万円 | 754万円 |
日立製作所 | 568万円 | 741万円 |
オービック | 552万円 | 712万円 |
この表の平均年収は、各企業の有価証券報告書やIR資料、および、口コミサイトをもとに、当ブログで独自に算出した値です。
実際は、役職有無や業績、残業時間によって変わってくるので、参考程度にしてください。
ただ、私の現在の年収とも近いので、ある程度は信用いただける情報かと思います。
結論:システムエンジニアは稼げる
この記事で言いたいことは、私の年収が日本の平均と比べて高いということではありません。
システムエンジニアは稼げる
ということです。
仕事の動機として、やりがい、社会貢献、スキルアップ、企業文化などを考える方もいると思います。
その気持ちは分かります。
ただ、もし、あなたが企業への就職・転職に際して、稼ぎを最重要視したい場合は、大手SIer企業でのシステムエンジニアをオススメします。
広くいえば、IT業界ですね。
また、私の実際の年収だけでは根拠が薄いと思う方は、以下の図も参考にしてみてください。
https://diamond.jp/articles/-/319659
この図は、ダイヤモンド・オンライン[※3]の年収に関する記事からの引用です。
年収が決まる要素は、自分自身の能力やスキルよりも、
働く業界・会社で決まる
と言われており、私自身もそう感じています。
そして、この図を見れば分かる通り、システムエンジニアに関連する業界である「コンサルティング」や「ITサービス・クラウド」は、全業界の中でも平均年収が高いことが分かりますね。
このように、システムエンジニアは給与水準が高い職種です。特に大手企業や外資系企業では、1,000万円近いエンジニアも目指せます。
個人的に
大手企業 × エンジニア
がベストです。
最後に繰り返しになりますが、もし、あなたが「高収入を得たい」と考えているのであれば、大手SIer企業のシステムエンジニア職への就職・転職を目指しましょう。
引用・参考文献
- 国税庁 民間給与実態統計調査
https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan/top.htm - 年収の高い職業は?平均年収ランキング(職種・職業別)【最新版】
https://doda.jp/guide/heikin/syokusyu/ - 年収が決まる要素は「どこ」にいるか。「給料=あなたの能力」ではない
https://diamond.jp/articles/-/319659
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